ノーリツ 次世代風呂給湯器『GT-C62シリーズ』発表会に行ってきました

2月17日、西新宿の住友ビルにて開催の、ノーリツ新型風呂給湯器シリーズの発表会・研修会に行って参りました。

より便利に、よりエコに、と進化し続けてきたノーリツの風呂給湯器が次に目指したもの。

それは、

 

『お風呂の事故で亡くなる人を減らしたい』

 

入浴中の人の健康を守るために給湯器に出来ることを考え抜いて、新しいエコジョーズ風呂給湯器が生まれました。

 

今から約10年前の2005年、全国の交通事故による死社数は6937人。

しかしその後、車の安全技術向上等の取り組みで、2015年にはほぼ2/3の4117人にまで減りました。

 

対して、入浴中の事故と見られる死亡者数は増え続け、現在(2016年)実に交通事故死者数の4.6倍にあたる19,000人あまりに上っているのです。

 

背景には加速する高齢化社会があるとはいえ、これだけ技術が進歩した世の中で、解決する事は出来ないのか。実際、物心付いてからの私自身の親類筋だけでも2名(1人はまだ50代でした)が入浴中の事故で亡くなっており、他人事では有りません。

 

ヒートショック軽減にとても有効な浴室暖房も普及が進められて来ましたが、後付け困難なご家庭も多く、より多くの方への対策としては十分とはいえません。そこでノーリツの出した答えが今回発表となった新型給湯器でした。

お取替え時期に来た風呂給湯器と入れ換えるだけで、どなたにも体への負担を和らげるお風呂、より安全・清潔なお風呂とすることが可能になります。

 

「みまもり機能」の要となる人感&温度センサー搭載の新浴室リモコン
「みまもり機能」の要となる人感&温度センサー搭載の新浴室リモコン

ノーリツ新型給湯器の、人を守るための新機能を大まかに述べますと、

 

①入浴時の体への負担低減運転

②入浴中の方の状況を台所リモコンでお知らせする「みまもり機能」の搭載

③風呂配管や風呂水を除菌し清潔に保つ機能の搭載

 

の3点となります。

 

①「体への負担低減運転」

ノーリツが九州大学と共に行ってきた入浴に関する共同研究により、ぬるめのお湯から入浴すると血圧上昇を抑えられることから、たとえば設定温度42度で自動湯張りをかけた場合、-2度の40度でいったん沸き上げます。

人が浴槽に体を沈めたことをお風呂センサーが検知すると、そこから+2度のゆるやか追い焚きを開始します。

 

目標の42度まで体がなじむ過程をふむことで、いきなり熱めのお湯に体を沈める場合に比べ、血圧急上昇⇒リラックス後の急下降、 の落差を少なく抑えることが出来ます。

②「入浴中みまもり機能」

機器本体と同時新開発のリモコンの機能です。

風呂リモコンに備えられたセンサーがまず浴室への入室、次いで浴槽への入浴を検知し、台所リモコンのサイン点灯でご家族にお知らせします。

入浴検知すると同時に「入浴タイマー」がカウントを開始。一定時間が経過すると再び台所リモコンで音によるお知らせをいたします。

そして浴槽から出る=退浴時には再び検知、タイマーカウントを止め、台所リモコンのサインでもお知らせいたします。

 また浴室内の気温が一定以下に下がったときにも、台所リモコンで注意喚起お知らせする「浴室温度検知」機能もあります。

 

これにより入浴事故の三要素である、

1.大温度差によるヒートショック 2.長時間入浴によるのぼせ 3.同居家族による気づきの遅れ

を、いずれも抑制することが可能になります。

 

繰り返しになりますが、現在、入浴事故死者数は交通事故の死者を遥かに上回る年間推計19,000人にも及んでいます。そしてその約半数が、12月から2月にかけての冬季に起きているのが特徴です※。また家庭の浴槽での溺死事故者の統計では、65歳以上の高齢者が多数となっています※。

※共に2016年1月20日付 消費者庁ウェブサイトより引用

浴室事故の全てが上記要因に当てはまるわけではありませんが、もしこれらの要因が給湯機器により緩和できるとしたら、エアバッグや運転支援システムといった車のテクノロジーの進歩が交通事故死者の減少に少なからず貢献したように、未だ増加の一途である浴室死亡事故の歯止めとなる有効な手立ての一つになりうると弊社は考えています。

③「風呂湯・残り湯除菌機能」

また、追い焚き配管の熱洗浄配管クリーン機能は、一般的なフルオートタイプの自動洗浄に比べ、配管内についた皮脂汚れをより効果的に除去する事が可能となります(全ての汚れを落とせるわけではありません)

 

 更に、プレミアムタイプの機種に搭載の「UV除菌機能」は、通過する追い焚き配管内のお湯の除菌を99.9%という高率で行いますので、きれいなお湯で入浴できると共に、残り湯を除菌する事で翌朝の洗濯利用時までにも雑菌の増殖を抑え、より清潔な残り湯での洗濯が可能になります(湯アカなど物的なゴミを除去する機能はありません。循環口フィルターはこまめな清掃をおすすめいたします)

 

左画像の機器内部、縦に銀色に光る部分がUV除菌ユニットです。

いかがでしょうか。ひたすら新しい機能説明のみの文章になってしまいましたが、これ以外にも更に進歩した省エネや、美しいプレシャスシルバーの外板カラーなど、次世代スタンダード機種としての魅力十分な機種である事は間違いありません。

最も一般的な壁掛け型以外にも、据置型、隣接型、さらにやや遅れてマンション金枠設置が可能な三方弁ドレン切替タイプや、暖房付き給湯機器へのバリエーション展開も予定されていますので、今後のご導入をお考えの方、ぜひ当店情報をお待ちくださいませ。

3月1日発売開始予定、もうまもなく販売価格も発表いたします。

 

本日も当店ブログご覧頂き、誠にありがとうございます。

 

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コメント: 2
  • #1

    横山長門 (木曜日, 21 12月 2017 15:37)

    UV除菌の機能が暖房付き給湯機器に搭載されるのはいつになりますかね?もう少し待って、この機能とマイクロバブルを狙います。

  • #2

    藤田 秀徳(弊社ホームページ担当) (木曜日, 21 12月 2017 17:19)

    コメント頂きありがとうございます。10月より登場の暖房給湯器、FT4217シリーズには熱配管洗浄化と見守り機能リモコン対応とはなりましたが、UV除菌機能の搭載機種追加は2017年12月現在、アナウンスがありません。暖房給湯器の内部にUV除菌装置(結構な大きさがあります)を追加するスペースが取れないようです。暖房給湯器に関しては更に次世代となるまで、ちょっと難しいかもしれませんね。マイクロバブルは浴槽のエプロンが取り外せるお風呂であれば大きな工事なく対応可能です。